要介護者の介護計画を作成、介護施設の紹介と調整、介護保険の申請、利用者の家族面談等が仕事のケアマネージャーは、5年以上の実務経験のある人が国家試験に合格すると資格を与えられます。国家試験の合格率は2割弱と言う難関資格という事もあり、平均給与は約30~35万円と介護職員に比べて5~10万円程高く設定されています。給与に差があるのは、施設勤務か在宅勤務かの差で、施設の場合は介護職員としての仕事も併用して行うので介護職としての手当がプラスされている事が影響しています。
施設の方が給与は高い一方、在宅は基本的に自分でスケジュールを決められるので自分の予定に合わせて仕事が出来る事、残業や夜勤が無い事が魅力です。こうしたケアマネージャーの仕事は男女共に人気がありますが、特に近年女性の志願者が急増しています。女性ケアマネージャーは、利用者の家族からとても評判が良い人が多いため、資格を持って就職する際も女の方が雇われやすいのが現状です。
この背景には、介護は家族内で分担することが理想とされているにもかかわらず、施設の送り迎え、面会、家庭での介護を担っているのはほとんどが女性だと言う事があります。なぜなら男性が仕事で家にいない時期から介護が始めると、定年してからも女性に家事と介護を任せきりにする傾向があり、介護を任された妻や娘はストレスや過労で疲れ切ってしまうのです。そうした悩みに共感できるのは女性であるため、家族からも信頼を寄せられやすいのです。